| 終
それから、統一宗教『カーダ』は大いなる変革の時を迎えた。
『鎖』のアスラと、ビカラの消滅。
『神の降臨』の失敗。
クシティはその後すぐに聖者の座を退き、聖者の席に残るは、シュカ一人となった。
シュカは自分を、『神の降臨』の瞬間を目撃した唯一の人物と名乗り、アスラとビカラの消滅は、彼らが「神に召された」ものだと説いた。真実は語られず、彼らの遺体が世界樹の根元に埋められたことも、聖都にはシュカ以外、誰一人として知るものはいなかった。
シュカは、『神』がこう諭したと言った。
――森羅万象すべてに感謝を捧げ、満ち足りた時をおくるならば、『神殺し』の罪も、消えよう――
と。
こうして、一人聖都の権力を掌握したシュカによって、『カーダ』の大改革が進められた。
『聖典』の内容から始まり、聖都の軍を有するシステムについても。
誰も彼には逆らおうとはしなかった。
彼が、『神』の啓示を受けた偉大なる聖者だったからである。
その後の『カーダ』は変わらず、人々の精神の拠り所であった。
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