序
とある国。在位十年を迎えた国王のもとに、ひとりの王子が生まれた。 六人目の王子。国王の末の子供。 国王は喜び、その子供の願いがすべて叶うようにと、名を授けた。 巫女はその子供に幸あれと空を読んだ。 空に輝いていたのは、全てを終わりに導く、破滅を呼ぶ星だった。
それから数年後、北の深い森にひとりの娘が生まれた。村長の娘だった。 はじめての娘に村長は喜び、母親に似て美しく穏やかに育つよう、名を授けた。 巫女は子供に平和な日々が訪れるよう、神に祈りをささげた。 空には波乱の星が瞬いていた。
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